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ありがとう

久しぶりのブログ更新。
何から書こうかすっごく迷ったのですが、
このことを書かないとやっぱり先には進めない気がするので、書こうと思います。
今日はちょっとだけ長くなりますが、よかったらおつきあいくださいね。

実は先日、グランマちゃんこと私の母が天に召されました。
あまりにも突然のことで私自身、いまだに信じられない気持ちですが、
その旅立ちは、いかにも母らしく、秋風のようにサァーっと走って行ってしまいました。


親との別れ。
親を見送ることは子供の義務でもあるし、
誰にでもいつかは訪れることであるとわかっています。
そして、高齢出産で私を生んでくれた母が、同級生のお友達のご両親たちよりも
早く順番が回ってくることも、わかっていたつもりでした。
でも、実際のその日は本当に本当に身が引き裂かれるような思いで、
母の存在がいかに偉大で特別なものだったかということを
改めて感じさせられました。

母はあの年代の人には珍しく、常識やしきたりにこだわらない、斬新な感覚を持った人で、
その考え方や知識の多さに娘の私が驚くこともしばしば。
そして若い人が大好きだったので、私の学生時代の友人たちを
快くもてなし、一緒によくおしゃべりしたことを思い出します。

一方で、人に甘えるのがあまり上手じゃなかった母。
11年前に父を亡くし、その後、私が結婚した後は、ずっと一人暮らしを続けてました。
何度か一緒に暮らそうと提案したこともありましたが、
そのたびに「どうしてものときはよろしくね」と言って断り続けました。
それは、一人のほうが誰にも気兼ねなく気楽に暮らせるということもあったと
思うのですが、理由はそれだけでないことを私は知っています。
子供のいない私にとって、将来、私が老後一人になったときに
どうやって生きていくのかということを、自分が手本になり
身をもって教えてくれようとしていたんだと思います。

本当に自分の信念を持って、強く生きた女性でした。
強い母に育てられた私も、結構強い人間だと思ってます。
でも、母に似てやっぱり甘え下手な私が唯一、心底甘えることができる存在が
母でしたから、彼女がいないのは本当にさびしい気持ちでいっぱいです。

もうちょっと甘えたかったし、もう少し話したかった。
できれば、もっと生きてて欲しかった。


でも、母はこれからもきっとどこかで見守ってくれていると思います。
またいつか、笑顔で再会できるよう、
私も母のように明るく、強い女性になりたいと思ってます。

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ママ、本当にありがとう。
私はママの娘に生まれて幸せでした。
またいつか、会える日まで。
by fran-cafe | 2009-09-28 00:08 | おしらせ